『七竃』
僕は歩いている。どんな日も、こんな日も。
僕は歩いている。雨の日も、雪の日も。
悲しみも、淋しさも、光も影も、何もかも虚しい虚構の世界だと信じ、ただひたすら歩いている。
僕は生きている。どんな日も、こんな日も。でも僕一人の命を世の中の秤にかけて眺めたりはしない。風に散った山茶花の花びら君。あなたは一人じゃないんだよ。何故なら僕が拾うから。貴方はボタンの花と同じだよ。
僕は歩いている。空間を。時間の中を。ただひたすら歩いている。何故ならば生きているから。
何故ならば、雪の日の七竃が見たいから-。
/-詩作--G.エターナル.Y-K./
/詩管理及び作画-新久高/