2008年11月9日日曜日
『さしも草』
/新久高
『さしも草』
草をかき分け、その路地を抜けると、果てしなく広がるこの世の大地。其処は、さしも草が一面に咲き開き、風と共に歌っている。この大地の上では、何者でもない純粋な魂がやどっている。
遥か昔から、この世に意味のある歌を歌うため、生まれてきた、さしも草。大きく、時には小さく、強く、時には弱く。あらゆる人々を励まし、時には、淋しく涙を流す。
流星に願いをかけて、僕は、彼と供に歌いたい。
行き暮れて、明日の空を見上げる為に、僕は彼と季節を感じたい。タンポポの裏に身を隠し、静かに、ゆっくり、ゆっくり、この物語を進みたい。どんな時も、こんな時も。
嵐を過ぎれば、きっと、美しい、夜明けが見えるはず…。
詩作/G.エターナル.Y.K
詩管理/新久高
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